行政書士試験は独学で合格できる?合格までにやった5つのこと。

巷では簡単とも難しいとも言われていたりする行政書士試験ですが本当はどうなの?
各資格予備校さんからもたくさん記事が出ていますが実際のところどうなの?
実際に合格した私の体験なども踏まえてお話をしていきたいと思います。

行政書士試験とは?

行政書士試験は毎年11月の第2日曜に年1回おこなわれる試験です。
この試験に合格すると「行政書士となる資格を有する者」と、なります。
え?行政書士になれるんじゃないの?
と思った方もいると思いますが、合格するだけでは行政書士としての活動や事業は行えず、それらを行うには「行政書士会への登録=開業」が必要になります。

ちなみに行政書士登録をするには、

  1. 行政書士試験に合格した者
  2. 弁護士・弁理士・公認会計士・税理士となる資格を有する者
  3. 国または地方公共団体で行政事務を一定年数担当した者

上記のような3パターンがあります。
もちろん一番多いのが試験合格者でおよそ7割強にのぼるそうです。
それに2つ目に挙げた士業の難易度は行政書士よりも高く、厳しくなります。
ということは行政書士になるにはやはり試験突破が一番の近道となるでしょう。

行政書士試験の科目は?

行政書士試験の試験科目ですが、以下のものが出ます。

  1. 基礎法学
  2. 憲法
  3. 民法
  4. 行政法
  5. 商法・会社法
  6. 一般知識(政治・経済・社会・IT情報通信・文章理解)

主要科目は行政法と民法で、この2科目で配点のおよそ6割を占めます。
逆に言えばこの2科目を制する者が行政書士試験を制すると言っても過言ではありません。

ちなみに、上記のうち1.~5.は法令科目と呼ばれ、6.は一般知識と呼ばれるのですが、合格するには以下の条件を全て満たさねばなりません。

  1. 法令科目が122/244点以上であること。
  2. 一般知識が24/56点以上であること。
  3. 全体で180/300点以上であること。

上記3つを全てクリアして合格となります。
後ほど解説しますがこの2.の一般知識が厄介で、全体の点数がどんなに良くても一般知識が足りないと不合格なのです。
これを「足切り」と呼びます。
行政書士試験は老若男女問わず誰でも受けれる試験なのでこういった部分も問われるのです。
政治・経済・社会は時事問題などが出るため対策が難しく、試験日が近づくにつれ一般知識が不安になってきます。

独学で合格できる?

ズバリ...行政書士試験は独学で合格できます!

なぜなら私が独学で合格したからです(笑)
私は令和3年度の試験に独学9か月半ほどで一発合格しました。
学歴は高卒(正確に言うと高校卒業後に音楽学校へ行き、超速ギター科というなんとも学のなさそうな科を卒業しました。笑)
もちろん法律は初学、「へー憲法ってこういうものなんだー」というような恥ずかしいレベルからのスタートです。

合格するためにしたこと

独学で合格するためには勉強の質も量もそれなりに必要となってきます。
何をしたの?独学合格に必要なこと・これはやってよかった!というものを5つ挙げたいと思います。

勉強時間の設定

これはかなり大事です。
たまに500~600時間で合格できます!という記事も見かけますが法律初学で独学だと厳しいです。
もちろん不可能ではないとは思いますがよほど地頭に自信がある人以外は厳しいかと思います。
少なくとも凡人の私には厳しいと感じました。
正確に計ったわけではありませんが私自身は800~1000時間は勉強したように思います。
なので試験の日から逆算して勉強計画を立てることが重要といえます。

Youtubeを活用する

私は2月ごろから勉強を始めたのですが、テキストを読むも最初は全く意味が分からずでした。
ですのでYoutubeにて講義動画を探して最初の2~5月くらいの3か月は1日2時間程度、テキスト片手にYoutubeで動画をみていただけでした。
ちなみに並行して5月に2級ファイナンシャルプランナー技能士の試験もあったのでそれまではfpの勉強の方に気を揉んでいました(これも一発合格しました)。
行政書士試験について解説しているチャンネルはたくさんあるのでご自身がわかりやすいと思うチャンネルでよいと思います。
ちなみに私は、「なんちゃって予備校」さんにメンバーシップ登録をし、お世話になりました。
動画学習はかなり必須だと思います。凡人の私にはテキストのみでの理解は厳しいと感じました。

ひたすら過去問を解く!

5月末にfp試験が終わり、ようやく行政書士試験に本腰を入れ始めました。
ここは多くの先生方や受験生の方を語っている事を信じてひたすら過去問をやり込みました。
とは言ってもテキスト読んでYoutube見てただけでは当然解けないので最初は問題と解答をふむふむ言いながら見ていただけ(笑)
ちなみに主にやった過去問は2冊のみです。

  1. 合格革命 2021年度版 行政書士肢別過去問集
  2. 伊藤塾 2021年度版 うかる!行政書士総合問題集


ほぼ上記二冊に注力しました。
え?たった2つだけ?もっと沢山の本を買って色々な問題を解いた方が良いんじゃ?
と、思う方もいると思います。でもそれは絶対ダメです。これも多くの方が語っています。
とにかく同じ過去問をやり込みまくる。それに尽きます。
1.のテキストは全2447という気絶しそうなぐらいの圧倒的なボリュームですが必携といえます。
分厚さも凄まじいので科目ごとにカッターで切って分冊し、今日はコレ!明日はコレ!と決めてやりました。
科目にもよりますが8~10周はやったと思います。
2.は本試験と同じく五肢択一形式ですのでこれも役に立ちました。
これに関しても5~6周はやったと思います。これはLECさんから出ているウォーク問などでも良いかと思います。
結論としましては、

過去問集を1冊+一問一答の肢別過去問集を1冊=2冊

これが間違いないと思います。
ちなみに私は判例集記述対策本などはやりませんでした。
あとテキストや問題集は絶対に最新年度版を買いましょう!
法改正が行われたり、新しい判例が増えていることがあります。
ケチって問題落とすのは非常にもったいないです。

とにかく模試を受ける!

いきなり本試験一発勝負はいくらなんでも無謀です。
私はLECさんの模試パック(計6回)+伊藤塾さんの模試1回の計7回ほど模試を受けました。
これもかなり必須だと思います。
LECさんの模試は7月から始まったのですが、2週に一回受けては苦手分野を徹底的に勉強しました。
次はこの科目は3問は取るぞ、とか地方自治法は次回は落とさないぞ、とか目標を少しずつクリアしていきました。
しかし途中で記述0点を取ったり全科目合計で110点くらいしか取れなかったり(笑)
多少の不安もありましたが、記述などは最終的に条文学習で書けると信じていたし、短期記憶でどうにかなりそうなものは後回しにしていたのでとにかく憲法・民法・行政法に注力し、諦めず勉強を続けました。

最終的には条文!行政六法を読むべき

たまに条文学習や六法は不要だというような意見もみかけますが私はかなり必須だと思います。
しかし条文学習はいつやるかが大事です。

その時期はズバリ、本試験の1~2か月前、9月や10月からです。

早くから読んでらっしゃる方もいるようですが、過去問を6~7割できてからでないとあまり効果がないように思います。
そもそも条文は多いのである程度理解している状態でないと「どんな条文が」「どのワードが」重要かの判断がつきません。
しかし9~10月くらいになれば過去問もある程度できるようになり、模試のおかげで行政書士試験がどんなところを突いてくるか等、試験の傾向がわかってきます。

条文学習は記述対策としても必須だと言えます。条文の文言を書けないと記述は取れません。
偶然知っている条文が出ればラッキーですが、民法だけで1050条もあるので一発勝負で神頼みはキケンです。

まとめ。

いかがだったでしょうか?
主に私の経験談となりますが、よりリアルなものだと思います。
色々と書きましたが受かるのに必要なものはたった二つです。

  • 絶対に今年受かるんだという鉄の意志。
  • 本試験まで1ミリたりとも諦めない。

資格予備校に何年も通って落ちている方はいらっしゃいますし、法学部卒でも落ちている方もいます。
合否をわけるのはお金を掛けることでもなく地頭でもありません。
行政書士試験は法律系試験です。法律は万人に平等であり、受かるチャンスは万人にあります。
今年に受験される方はぜひ頑張ってください。
何か参考になれば嬉しいです。