【AFF2】AFF2の採択率は6%?
3/28より始まった文化庁令和3年度補正予算事業「AFF2-ARTS for the future!2」ですが、現在の採択率は6%!?となっています。
申請しても通らない?
その辺りについて書いてみようと思います。
目次
採択率は6%は本当?
結論から言うと本当です。
AFF2の特設ページにて毎週、現在の申請件数や採択件数が公表されています。
現在の最新の情報では以下の状況となっています。
申請件数 3,608件
交付決定件数 565件
不交付件数 4件
確認中 3039件
※6/14に更新された「申請状況についてのお知らせ」を基に記事を書いています。
AFF2は採択率が低い?
確かに申請件数と交付決定率だけを見ると6.3%と低くなっています。
しかし実際の不交付決定は4件のみとなっており、決して不採択が多いのではなく不備等による差し戻しや追加書類の提出などで審査に時間がかかっていると思われます。
ちなみに昨年のAFF(第1回)の時の1次募集終了時の数字は以下となっています。
申請件数 5,368件
交付決定件数 2,713件
不交付件数 2,631件
取り下げ件数 24件
およそ50%が採択されています。
ちなみに昨年の2次募集での数字は、
申請件数 5,832件
交付決定件数 4,311件
不交付件数 1412件
取り下げ件数 109件
となっており、2次募集ではなんとおよそ74%が採択されています。
ちなみに1次と2次を合わせた最終的な採択率は62.71%となっており、およそ1/3は採択されています。
締め切りは?まだ間に合う?
はい、まだ間に合います。
申請件数も昨年のAFFの全体が11,200件だったのに対し、現在のAFF2の申請件数はまだ3608件です。
募集期間は3/28~予算消化の目途が立つまでの間、随時募集となっています。
予算の方も昨年のAFFが430億円に対し、今回のAFF2では500億円と大幅に予算が増えています。
それに対し申請件数は昨年より減っています。
提出書類や任意団体に関して条件は少々厳しくなっている部分もありますが、申請をお考えの方にはチャンスだと思います。
採択されるには?
じゃあ採択されるにはどうしたらいいの?...という話ですが、
きちんと準備して今までの実績と剥離しない実現可能な計画を提出する!
これに尽きます。
後は、補助金ありきで企画しないこと!というところですね。
前提として年内実施の取組しか補助されないので採択が決まってからイベントの企画を動かし始めるのではかなり大変になるかと思います。
もちろん不採択の可能性もありますし、補助金ありきで動くと結果として大赤字ということもあり得ます。
また、事前の概算払いもありますが全額が先に受け取れるわけではないので身の丈に合わない予算感の計画を立てると資金繰りが大変です。
補助額上限が600万円~となっていますが、今まで小規模でやっていた団体が補助金頼みでいきなり大規模な計画を提出すると不採択の可能性も高くなるでしょうし無理をして補助額上限の経費を使う計画を立てるのは控えた方が良いと言えます。
特に任意団体の場合は税務署に給与支払事務所等の開設届出書を提出し、法人と同じように演者等への支払いは源泉徴収額を引いた分を支払い、源泉徴収税を毎月納付しなければなりません。
わからなければ税理士さんにお願いする必要があるでしょうし、そういった費用や手間なども踏まえ、下半期の活動計画に沿った実現可能な計画で申請をおこないましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
補助額上限が600万円~2500万円と大きいだけにハードルが高いと思われているAFF2の採択率について書いてみました。
なかなか芸術分野の事情に詳しかったり長けている行政書士の方は多くないので申請をご検討中の方は当事務所にご相談ください。
事前の準備や申請の手続きはもちろん、「このくらいの規模の会場を探している」、「演奏者を探している」、「イベントの出演者を探している」、「会場は抑えたが音響を担当してくれる人がいない」等、計画の段階からお手伝い、ご相談いただく事も可能です。
以前、よくある質問についてもまとめてあるので読んでみてください。
【AFF2】ARTS for the future! 2-AFFのよくある質問まとめ-